外貨に投資する本当の理由
どうして日本円でなく外貨で投資するのでしょうか?
まず思い浮かぶの理由の1つとして、「日本円よりも金利が高いから」というのがあります。資源国のオーストラリアに目を向ければ、金利が 4% 前後もあります。一方の日本は、0.1% 程度で、今後も日本の金利が上がる見込みはありません。
もしも、今後日本の金利が高くなってきたとしたら、外貨投資はやめればいいのでしょうか。いいえ、続けたほうがいいと思います。外国と日本との金利の差があまりなくても、外貨で投資を続けるべきです。
外貨投資をする本当の理由は、「日本円でしか資産を持たないことのリスクに備えること」なのです。
資源のない加工貿易国 ニッポン
中学生の頃に加工貿易という言葉を習ったのを覚えていますか?
日本をはじめイギリスなど、自国で資源を産出できない国は、資源を他国から輸入します。それを自国の技術力で製品にして国内で販売します。
ご存知のように日本は貿易大国ですが、実は他国からの資源の輸入なしにはまったく成り立たない経済なのです。
今後の長期的な経済見通しとして、資源をたくさん持つ国の価値が高まってくると予想されています。中国やインドなど経済成長率の高い国が増えるにつれ、これらの国々からの資源需要がますます高まってくると予測されているからです。
長期でみると、資源を持つ国の価値が相対的に高まり、資源を持たない日本のような国の価値は相対的に下がってゆくことが考えられます。
国の価値が高まるということは、その国の通貨の価値が高まることを意味します。逆に国の価値が下がるということは、その国の通貨の価値が下がることを意味します。
自分の資産を強い国の通貨で保持していれば、自分の資産価値も高まるということになります。
日本の借金は 900兆円以上 毎年増加中
日本の借金は2011年3月で924兆円になり過去最高を更新しました。日本の税収が年間47兆円ですから、収入の何十倍もの借金を抱えていることになります。
47兆の税収で924兆の借金ですから、桁が大きすぎて実感がわかないですよね。
分かりやすく一般家庭に置き換えて考えてみます。
[年収] 470万 [借金] 9,240万
!! これは家計が破綻してもおかしくない借金の額です。しかも浪費家なので毎年のように借金が増えていく有様なのです。
実際には日本の財政はすぐには破綻しません。なぜなら日本には国民の金融資産1,500兆円があるからです。消費税をあげて税収を増やしたり、新しい税金を導入して資産の数パーセントを没収することもできるからです。究極の話では、預金を下ろせないようにして、金融資産を全額没収すれば借金は帳消しになります。冗談でも起こってほしくはありませんが。
それでも日本の財政が破綻した場合、ハイパーインフレが発生し、日本円の価値は紙切れ同然になってしまいます。そうなれば、日本円で投資していた資産も価値を失ってしまうのです。
これからは、将来的なリスク回避の観点からも、いろいろな国の通貨で資産を運用することが有効です。リスク分散のために、外貨投資が必要なのです。
