ユーロ 欧州連合(EU)
ユーロは、フランスやドイツ、スペインなどヨーロッパ17カ国で公式使用されている通貨です。1991年に誕生した比較的新しい通貨で、発足当初はユーロに対する不信感から、価値が暴落していました。
しかし、それ以降は急速に取引量を増やし続け、一時はドルに次ぐ第2の基軸通貨とも呼ばれています。アメリカでサブプライム問題や、テロなどが起きたおきたときには、米ドルからユーロへシフトする様子も見られるなど、信頼も高まっていました。
しかし、現在、ヨーロッパでは、重大な通貨危機が起きています。本来なら、通貨安や金融緩和という方法で景気を回復できますが、統一通貨ユーロにより、金融政策の自由度が失われ、財政問題が全く改善しない状態です。特に経済状況が悪いのはギリシャであり、デフォルトのリスクが出てきました。また、ポルトガル、アイルランド、スペイン、イタリアも危険な状態が続いています。
一般的にユーロと米ドルは逆相関の関係と言われ、ユーロの価値が上がれば米ドルの価値は下がり、米ドルの価値が上がればユーロの価値が上がると言われていました。しかし、最近ではその傾向も薄れ、ドルもユーロも価値は下がり、共倒れの状態が続いています。
下のグラフは、過去1年間の ユーロ / 円 の値動きです。
期間:2010/6/30 - 2011/6/30 最高値 139.49 円 最低値 126.41 円

■欧州連合(EU)のデータ
欧州連合(EU)経済通貨の統合の他に、外交、警察、司法など幅広い協力をする集まりです。ドイツやフランス、スペインなど計27か国が統合しています。
総面積 423.4万平方キロメートル、総人口 4.99億人(2009年)
■経済状況について
総GDPは 11兆8,057億ユーロ(2009年)、一人当たりのGDPは 23,659ユーロ(2009年)です。
貿易額は、輸出 1兆0,971億ユーロ(2009年、EU域外)、輸入 1兆2,053億ユーロ(2009年、EU域外)です。主要貿易相手国には、米国、スイス、中国、ロシア、トルコ、ノルウェー、日本があります。
EU全体でみた失業率は9.6%(2010年)ですが、ギリシャの失業率の38.5%など、国によって大きく差があります。
■二国間関係
日本とEUの間での貿易総額(2010年)は約13兆円にものぼります。日本にとってEUは世界第3位、EUにとって日本は第6位の貿易相手であり、貿易上はとても親密な関係になっています。
EUには3300社の日本企業が進出しており、40万人以上を雇用しています。電気自動車や新エネルギーなどのグリーン成長分野を中心に、企業間で協力し合って発展を進めています。
日本とEUの定期首脳協議の中では、イランの核問題、北朝鮮のウラン濃縮活動、また拉致問題に関して、日・EU間のより一層の連携強化に向けて意見交換です。
