ランド 南アフリカ共和国
アフリカで一番の経済大国である南アフリカ共和国の通貨は、ランド。急速な発展を遂げつつある新興国の一つです。ランドは、世界経済が停滞している現在においても金利 5%を維持しており、高金利通貨として有名です。
2001年のアルゼンチンがデフォルトしたことにより、新興国から投資資金が逃げたことで、ランドは 40% も下落しました。ランドに限らず、新興国の通貨は、流通量が少ないため、世界的な変動で資金が移動すると、あっという間に通貨が下落するリスクがあります。
南アフリカ共和国の経済を支えるのは、金やダイヤモンドといった希少な地下資源。ダイヤモンドの産出量は、9.3 %で世界 5位、金においては、14.1 %で世界 1位です。しかし、採掘のために使う電気の生産が追いつかず、地下資源を安定して供給できるまでには、2015年までかかると予想されています。
下のグラフは、過去1年間の ランド / 円 の値動きです。
期間:2010/6/30 - 2011/6/30 最高値 12.8 円 最低値 11.11 円

■南アフリカ共和国のデータ
面積 122万平方キロメートル、人口4,932万人(2009年:世銀)。
首都はプレトリアにあり、言語は主として英語、アフリカーンス語、バンツー諸語(ズールー語、ソト語ほか)の合計11が公用語が使われています。
大統領は、「ジェイコブ・ズマ」
2009年は大統領に就任しました。6月にズマ大統領が議会で行った施政方針演説では、取り組むべき優先課題として、経済成長加速化、経済・社会インフラ整備、土地改革、食糧安全保障、人材開発、保健、治安、国際協力、資源管理 、行政サービス向上など、南アフリカ共和国の貧困対策を掲げています。
■経済状況について
主要産業は
(農)畜業、とうもろこし、柑橘類、その他の果物、小麦、砂糖、羊毛、皮革類
(鉱)金、ダイヤモンド、プラチナ、ウラン、鉄鉱石、石炭、銅、クロム、マンガン
(工)食品、製鉄、化学、繊維、自動車
GNPは2,859億ドル(2009年:世銀)です。
貿易額は、輸出 611億ドル(2009年)、輸入 639億ドル(2009年)の貿易赤字国です。主要貿易相手国には、中国、アメリカ、日本、ドイツ、イギリス、サウジアラビアがあります。
失業率は22.9%(2008年)と非常に高く、大きな社会問題となっています。
南アフリカ共和国では、19世紀後半にダイヤモンド、金が発見されて以降、鉱業で成長してきました。鉱業で得た資本を使って製造業や金融業を発展させていましたが、近年ではかつての主力産業だった鉱業の比率が減少を続けています。その代わり、金融保険の割合が拡大してきました。
■二国間関係
日本は、南アフリカに、草の根・人間の安全保障無償資金協力という支援を実施しています。これは開発途上国の草の根レベルまで直接援助するものであり、人の安全を補償する重要な分野を支援することを目的としています。
日本はさらに、成長戦略のための人材育成や、貧困層の開発促進などの援助も行っています。
